家庭排出CO2の内訳
図1. 燃料種別
図2. 用途別
家庭排出CO2の排出源
実際の家庭生活において、最もCO2を排出する原因となっているものは「電力」です。一見、電力は「クリーン」に見えますが、火力発電、特に最近多くなって来た「石炭発電」の存在から、CO2排出に非常に大きく寄与しています。
「何から生産される電力であるか」を消費者が選択できない関係上、電力の使用は、そのまま「家庭から排出されるCO2」として割り振られます。そのため、電力使用を減らす、又はCO2を排出しない電力源を手当てすることが、どうしても必要になって来ます。
用途
一般に「電力を大量に消費する」ものは冷暖房であるかのようなイメージがありますが、実際の消費量で最も多くなるのは「一般の電気使用」です。
冷房よりも暖房が多く、給湯の割合が多いのは、直接ガスなどの燃焼を行うためです。しかし、それよりも遥かに多くなるのが「通常の電力使用」ということになります。
こまめな節電が大事であるのは当然です。ただ、全ての原因は「電源が石炭石油などに依存している」ことですから、クリーンな電源さえあれば、それほど神経質な節電は必要がないことになります。
一般的になりつつあるネットワークと結びついた「情報家電」は、その性質上、常時電力を消費します。これから先、更に家庭内での電力需要が見込まれることになります。
電力会社の施策を待たず、神経質な節電も行わず、むしろ場合によっては利益さえ出るシステムとして、家庭用太陽光発電システムは、とても有効な手段の一つです。
国立環境研究所温室効果ガスインベントリオフィスのデータをもとに作成
日本の温室効果ガス排出量データ(1990〜2006年度)
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